目次
- 1 はじめに|Synthesizer Vって商用利用できるの?
- 2 Synthesizer V 商用利用1:基本構造とライセンスの考え方
- 3 Synthesizer V 商用利用2:有料エディターなら商用OK
- 4 Synthesizer V 商用利用3:Dreamtonics製の歌声DBなら安心
- 5 Synthesizer V 商用利用4:重音テトの使用は可能だが条件あり
- 6 Synthesizer V 商用利用5:無料エディターは非商用限定
- 7 Synthesizer V 商用利用6:サードパーティ製DBは個別確認が必要
- 8 Synthesizer V 商用利用7:利用前のチェックリスト
- 9 Synthesizer V 商用利用8:よくある質問まとめ
- 10 まとめ|Synthesizer Vで商用活動を始めるならここに注意
- 11 おわりに|自信をもって創作活動を楽しもう
はじめに|Synthesizer Vって商用利用できるの?
近年、DTMや動画制作の分野で人気が高まっている
Synthesizer V(シンセサイザーブイ)。
AI技術を活用して、誰でも本格的な
歌声を作れる便利なソフトです。
ただ、「このAIで作った歌声って、
商用利用しても大丈夫なの?」と
迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
無料で使えるバージョンもある一方で、
有料ライセンスや歌声ライブラリの違いなど
気をつけるべきところがいくつかあります。
この記事では、2025年最新情報として、
Synthesizer Vの商用利用に関するルールをわかりやすく解説します!
商業作品やYouTubeでの収益化を目指している方に向けて、
安心して使うためのポイントをしっかりまとめているので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
Synthesizer V 商用利用1:基本構造とライセンスの考え方
Synthesizer Vは、大きく分けて2つの要素から成り立っています。
- エディター(編集ソフト)
音声を打ち込んで歌を作るためのツールです。無料版と有料版が存在します。 - 歌声データベース(ボイスライブラリ)
AIに歌わせるための「声の素材」です。キャラクターごとに販売元やライセンス条件が異なります。
商用利用をするためには、この2つが
どちらも商用利用OKかどうかをチェックする必要があります。
Synthesizer V 商用利用2:有料エディターなら商用OK
Synthesizer Vには以下のようなエディターがありますが、商用利用可能なのは有料版のみです。
- Synthesizer V Studio Pro
- Synthesizer V Studio 2 Pro(2024年以降リリース)
この有料エディターを購入して使用することで、
作成した音声を商業利用する権利が自動的に付与されます。
たとえば、YouTubeでの収益化や同人CDでの頒布、
商業アニメ・ゲームでの使用など、幅広く対応できます。
注意点としては、あくまで「エディター」のライセンスだけでは不十分だということ。
次に解説する「歌声データベース」も、
商用利用が許可されたものを使わなければなりません。
Synthesizer V 商用利用3:Dreamtonics製の歌声DBなら安心
有料エディターとセットで使用したいのが、
Dreamtonics社が提供している公式の歌声データベース(ボイスライブラリ)です。
以下のようなラインナップが代表的です。
- Saki(サキ)
- Ryo(リョウ)
- Kevin(ケビン)
- Qing Su(チンスー)
- Solaria(ソラリア)
これらはすべて商用利用可能なライセンスで販売されており、
個人・法人を問わず安心して使えます。
たとえば以下にある用途は商用利用OKです。
- YouTubeチャンネルの収益化
- サブスクリプション型音楽配信サービスへの登録
- ゲームや映画、CMなどの商業メディアへの使用
また、これらのライブラリはクレジット表記が必須ではないため、
商業作品にそのまま使いやすいのもメリットです。
Synthesizer V 商用利用4:重音テトの使用は可能だが条件あり
「重音テト」もSynthesizer V AI向けに提供されている
人気キャラクターの一人です。
なんと、この重音テトの合成音声も商用利用可能です。
ただし、次のような注意が必要です。
- 合成音声(歌声)自体の使用は商用OK
- ただし、キャラクターの名前・イラスト・設定などを使う場合は別途許可が必要
- 使用条件は重音テト公式サイトまたは配布元のライセンスページを確認する必要あり
歌声のみを使用する分には問題ありませんが、
キャラクターとしてのビジュアル展開を伴う商業利用は、しっかり確認が必要です。
Synthesizer V 商用利用5:無料エディターは非商用限定
「とりあえず試してみたい」という方に人気なのが、
Synthesizer Vのライト版(無料エディター)です。
この無料版は手軽に使える反面、次のような制限があります。
- 商用利用は禁止(収益化・販売は不可)
- 利用は個人の非営利目的に限られる
- 公開時には使用ソフト・使用歌声の明記が求められる
そのため、本格的に作品を作って発信したい場合は、
有料版への切り替えが必須になります。
Synthesizer V 商用利用6:サードパーティ製DBは個別確認が必要
Synthesizer Vの歌声ライブラリには、
Dreamtonics社以外の企業が提供しているものも多数あります。
たとえば以下のようなキャラクターです。
- 小春六花(AHS提供)
- 京町セイカ
- Chiyu(Quadimension)
これらの歌声データベースは、
それぞれライセンス条件が異なっており、
商用利用ができる場合とできない場合があるため要注意です。
使用前には必ず次のような点を確認してください。
- 商用利用可と明記されているか
- 表記義務や制限はあるか
- 別途申請や許可が必要かどうか
ライブラリごとのライセンス条件は、
販売ページまたは公式サイトに記載されています。
わからない場合は必ず問い合わせてから使用しましょう。
Synthesizer V 商用利用7:利用前のチェックリスト
商用利用を始める前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 有料版のエディターを使っているか?
- 使用する歌声データベースが商用利用可能か?
- キャラクターのイラストや名前を使う予定があるか?
- 最新のライセンス情報を販売元・公式サイトで確認したか?
- クレジット表記や申請義務はあるか?
これらを1つずつクリアしていけば、
トラブルを未然に防ぎ、安心して商用活動に集中できます。
Synthesizer V 商用利用8:よくある質問まとめ
Q1. Synthesizer Vで作った曲をYouTubeに投稿して収益化しても大丈夫?
A. 有料エディター+商用利用可の歌声データベースを使っていれば問題ありません。
Q2. 商用利用可能な歌声DBはどうやって見分ける?
A. Dreamtonics製なら基本的に商用利用OK。サードパーティ製の場合は公式サイトで明示されているか確認しましょう。
Q3. 無料エディターで作った曲を公開してもいい?
A. 非営利目的であれば公開可能。ただし使用ソフト名・歌声データベース名の明記が求められます。
まとめ|Synthesizer Vで商用活動を始めるならここに注意
Synthesizer Vを商用利用したいなら、
まずは有料エディターを用意することが第一歩です。
その上で、使用する歌声データベースが商用利用OKであるかを必ず確認しましょう。
とくにおすすめの組み合わせは...
- Synthesizer V Studio Pro(有料版エディター)
- Dreamtonics製の歌声データベース(Saki、Ryoなど)
この組み合わせであれば、YouTubeでの収益化、
同人・商業作品への展開など、
幅広い用途で安心して利用できます。
また、キャラクター名やビジュアルを使いたい場合や、
サードパーティ製のDBを使う場合は、
個別の使用条件をしっかり確認してから進めましょう。
おわりに|自信をもって創作活動を楽しもう
ライセンスの確認は面倒に感じるかもしれませんが、
一度正しい知識を身につけてしまえば、
安心して創作活動に打ち込めます。
ぜひSynthesizer Vを活用して、
世界にひとつだけの作品を作っていってください。