DeepFaceLab

DeepFaceLab 使い方 7選|初心者でもできる高品質ディープフェイク動画の作り方

「DeepFaceLabって難しそう…」と思っていませんか?

でも実は、素材と環境が整えば、初心者でも高品質なディープフェイク動画を作れるんです。

この記事では、DeepFaceLabの使い方を7つのステップに分けて丁寧に解説します。

インストールからAI学習、動画の出力まで、必要な知識と注意点をすべて網羅。

実際に作りながら学べる構成になっているので、

この記事1本でDeepFaceLabの基本はマスターできます!

目次

DeepFaceLab 使い方 7選

DeepFaceLab 使い方1:DeepFaceLabとは?基本機能とできること

DeepFaceLabは、AIによって人物の顔を

別の顔にリアルに置き換えることができるソフトウェアです。

Pythonベースで構築されており、無料で使えるにもかかわらず、

高品質なディープフェイクが作れるのが最大の特徴です。

できること一覧

  • 顔の検出と切り出し(顔画像を自動で抽出)
  • 顔の整列処理(学習しやすいように位置・角度を統一)
  • AIモデルによる学習(顔の特徴を覚える)
  • 他人の顔への変換とマージ(自然な合成)
  • mp4などの動画形式で出力

他ツールとの違い

ツール名特徴難易度
DeepFaceLab精度と自由度が非常に高い中級者〜上級者
FaceSwapGUIあり、初心者向け初心者
DeepSwap(Web)Web完結・スピード重視初心者〜中級者

DeepFaceLabは、自由度の高さと結果の自然さで多くのクリエイターに支持されています。

DeepFaceLab 使い方2:PCスペックとインストール手順

推奨環境(2025年時点)

パーツ推奨内容
GPUNVIDIA RTX 3060以上(VRAM 12GB以上)
CPUIntel i5以上 or Ryzen 5以上
メモリ16GB以上
ストレージSSD(500GB以上推奨)
OSWindows 10 / 11(64bit)
⚠️ AMD製GPUはCUDA非対応のため、DeepFaceLabでは使用できません。

インストール手順

DeepFaceLab NVIDIA セットアップ手順
1
GitHubからダウンロード
GitHubの公式リポジトリから
「DeepFaceLab_NVIDIA_build」をダウンロード
(リンクをクリックすると別タブで開きます)
2
zipファイルの解凍と保存
ダウンロードしたzipファイルを解凍
⚠️ 重要:フォルダ名に日本語やスペースを含まない場所に保存
3
workspaceフォルダで作業管理
解凍したフォルダ内の「workspace」フォルダで
すべての作業ファイルを管理
4
バッチファイルで実行
各工程用の「.bat」ファイルを
ダブルクリックして実行
セットアップ完了!各バッチファイルを順番に実行して作業を進めましょう

よくあるトラブルと対策

トラブル内容対処法
起動しない/黒い画面管理者権限で実行/フォルダ名の見直し
CUDAエラーGPUドライバとCUDAのバージョンを最新に
処理が極端に遅いQuick96など軽量モデルを試す

DeepFaceLab 使い方3:素材準備・顔検出・整列処理

素材の選び方

DeepFaceLabで使う素材は、以下のように2種類必要です。

フォルダ名用途
data_src差し替えたい顔(提供側)
data_dst顔を置き換えたい動画(変換対象)
📌 高画質で多角度な画像・動画を選ぶほど学習の精度が上がります。

手順の流れ

動画から顔画像抽出プロセス

動画から顔画像抽出プロセス

機械学習のための高品質データセット作成ワークフロー

1
Extract Images
動画をフレームに分割
2
Extract Faces
フレームから顔を抽出
3
Face Alignment
顔の整列(aligned処理)
4
Quality Control
不要な画像の削除(ブレ・他人の顔など)
良質
良質
ブレ
他人

重要なポイント

この段階のクオリティが学習の結果を大きく左右します
1
高品質なデータセット作成が重要
2
手動確認も必要な場合があります
3
一貫した品質基準を維持する
4
十分な量のサンプルを確保する

DeepFaceLab 使い方4:AIモデルの選択と学習の進め方

モデルの種類

モデル特徴
Quick96処理が軽いが画質はやや粗い
SAEHD高画質で自然な仕上がりになるが重い
初心者でも画質重視ならSAEHDがおすすめです。

学習手順

DeepFaceLab SAEHD トレーニング手順

DeepFaceLab 完全マスターガイド

1

train SAEHD.bat を実行

DeepFaceLabフォルダ内の train SAEHD.bat ファイルをダブルクリックして実行します。

train SAEHD.bat

※実行前に適切な設定(解像度、バッチサイズなど)を確認してください。

2

コマンド画面で学習の進行をチェック

トレーニングが開始されると、コマンドプロンプト画面に学習の進捗情報が表示されます。

エポック数
0 → 100,000+
Loss値
下降傾向を確認
学習時間
数時間〜数日

定期的にプレビュー画像を確認して品質の向上を監視してください。

3

数万〜数十万エポックで精度が向上

学習を継続することで、AIモデルの精度が向上します。
一般的に 30,000〜100,000エポック 以上の学習で満足のいく結果が得られます。

初期段階
0〜10,000
中間段階
10,000〜50,000
完成段階
50,000〜200,000+

注意: GPUの性能や学習データの品質により、必要なエポック数は変動します。

推奨設定(目安)

項目推奨値
解像度128〜160
バッチサイズ12〜24(GPUにより調整)
エポック数100,000〜500,000

DeepFaceLab 使い方5:マージ処理と動画出力

顔のマージ処理

DeepFaceLab マージプロセス

DeepFaceLab マージプロセス

1

merge SAEHD.bat を実行

merge SAEHD.bat ファイルを実行して、マージ画面を表示します。

このステップでは、学習済みモデルを使用してフェイススワップのマージプロセスを開始します。

merge SAEHD.bat

↓ 実行

マージ画面表示
2

マスク・透明度調整とプレビュー確認

マスク透明度を調整しながら、Previewで仕上がりを確認します。

リアルタイムでプレビューを見ながら、最適な設定を見つけることができます。

マスク調整
透明度調整
🔍 Preview画面
リアルタイム確認
3

合成データ出力

マージが完了すると、合成データはmergedフォルダに自動的に出力されます。

生成された動画ファイルや画像ファイルがこのフォルダに保存され、すぐに確認できます。

📁 merged フォルダ
合成データ出力完了

動画ファイルへ変換

MP4変換フロー図解

🎬 MP4変換フロー

1
バッチファイル実行
converted to mp4.bat

バッチファイルをダブルクリック
またはコマンドラインから実行

2
🎥
MP4ファイル出力
result.mp4

変換完了したMP4ファイルが
同じフォルダに保存されます

📝 重要な設定事項
FFmpegの設定が必要な場合があります
システムにFFmpegがインストールされていない場合は、
事前にFFmpegの設定を行ってください。

仕上がりを自然にするための設定

  • マスクの種類(XSegが学習済みなら使用推奨)
  • erode/blur mask の調整
  • 色調整(color transfer)を適用するかどうか

DeepFaceLab 使い方6:よくあるトラブルと解決策

問題原因と対策
顔が合成されないaligned画像の質が悪い/XSeg未学習
学習が途中で落ちるVRAM不足 → バッチサイズを減らす
出力動画が重くて再生できない解像度を下げる/不要フレームを削除
顔の合成が不自然マスク設定、学習不足、素材の表情ミスマッチ

DeepFaceLab 使い方7:応用・時短・上級テクニック

応用事例

  • VTuber制作:Live2Dと連携してリアル表情の合成に
  • 映像編集:俳優の顔を他の人物に差し替える演出に
  • 教育・プロモーション:講師やナレーターを統一感ある映像に変換

効率アップのコツ

方法内容
pretrainedモデル活用学習済みのAIモデルで時短+高品質
バッチ操作自動化一連の処理を.batファイルで連続実行化
コミュニティ活用Discord・Redditでノウハウや設定を共有可能

よくある質問(FAQ)

DeepFaceLabは無料で使えますか?

はい、完全無料のオープンソースソフトです。

GPUなしでも動きますか?

可能ですが非常に処理が遅くなります。ColabなどのクラウドGPUがおすすめ。

他人の顔を使ってもいい?

肖像権・プライバシーの侵害にあたる可能性があるため、許可を得て使用する必要があります。

まとめ|DeepFaceLabの使い方と利用上の注意点

この記事で解説した7つの使い方ステップをおさらい!

  1. DeepFaceLabの基本を理解する
  2. PC環境を整えてソフトをインストール
  3. 素材(画像・動画)の準備と顔の整列
  4. AIモデルの選定と学習プロセスの実行
  5. マージ処理をして動画として出力
  6. よくあるエラーの回避・修正方法
  7. 応用事例と時短テクニックで効率UP

DeepFaceLabを使うときの法的・倫理的な注意点

ディープフェイク技術はクリエイティブなツールである一方、

使い方次第では法的・社会的トラブルになるリスクもあります。

必ず守るべきポイント

  • 無断で他人の顔・声を使わない
  • 公的な人物・著名人の素材使用は慎重に(名誉毀損・風評被害の可能性)
  • SNSや動画投稿サイトにアップする際は「合成であること」を明記する
  • アダルトコンテンツ・誹謗中傷用途での使用は厳禁
  • 商用利用時は肖像権・著作権の許可を必ず取る

ルールを守って使えば、DeepFaceLabはとても強力な表現ツールです。

クリエイティブを楽しむためにも、正しい使い方を心がけていきたいですね。

これからDeepFaceLabを使ってみようと思っているあなたへ。

「技術力×創造力×モラル」があれば、

誰でもディープフェイクを使った映像表現の世界を楽しめます。

ぜひこの記事を参考に、第一歩を踏み出してみてください!

  • この記事を書いた人

すー | Suu

千葉県出身 旅とグルメが大好き フリーランスWebデザイナー

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