目次
- 1 はじめに|「DeepL大量のリクエスト」エラー、焦りますよね…
- 2 DeepL大量のリクエスト1:エラーの概要とその仕組みを知ろう
- 3 DeepL大量のリクエスト2:なぜ発生する?エラーの主な原因とは
- 4 DeepL大量のリクエスト3:すぐできる応急処置と設定の見直し
- 5 DeepL大量のリクエスト4:大量翻訳を安定化するテクニック集
- 6 DeepL大量のリクエスト5:プランの特徴と大規模利用に向けた選び方
- 7 DeepL大量のリクエスト6:実例で学ぶ!GASとPythonでの翻訳処理
- 8 まとめ|DeepL大量のリクエスト問題は「正しい理解と工夫」で解決!
- 9 最後に|DeepLをもっと快適に、もっと賢く使おう!
はじめに|「DeepL大量のリクエスト」エラー、焦りますよね…
業務でDeepLを使っていたら、
「429 Too Many Requests」と表示されて
翻訳が止まってしまった…ということはありませんか?
そんなとき、「どうすれば復旧できるの?」
「もっと安定して使いたい」と焦りますよね。
この記事では、
「DeepL 大量のリクエスト」エラーの原因から、
今すぐできる対策、そして業務で安定的に
大量翻訳するためのテクニックまでを、
わかりやすくまとめました!
DeepL大量のリクエスト1:エラーの概要とその仕組みを知ろう
エラーメッセージはこう表示されます
DeepLで
「大量のリクエスト」が原因とされるエラーは、
以下のような公式な
HTTPステータスコードで返されます
- HTTP 429 Too Many Requests
too many requests. Please wait and resend your request. - HTTP 456 Quota Exceeded
quota exceeded - HTTP 529 Too Many Requests(一部利用者のみ確認)
これらはいずれも、
DeepL APIやWeb翻訳ツールの
使いすぎ・制限超過によって表示される、
DeepL公式のエラーコードです。
429エラーの意味と仕組み
429 Too Many Requests
は
「アクセスが多すぎるため、今は受け付けられません」という意味です。
短時間にリクエストが集中した場合や、
レートリミット(秒間あたりの最大リクエスト数)を
超えたときに発生します。
DeepLのWeb版での反応について
Web版では、
公式な英語エラーメッセージの表示はされませんが、
翻訳が実行されない/読み込みが停止するなどの
症状として出現することがあります。
なお、よく言われる
「お使いのネットワークから不審なアクセスが検出されました」といった表示は、
DeepL公式には存在していないユーザー報告ベースのメッセージであり、
公式エラーとしては確認されていません。
DeepL大量のリクエスト2:なぜ発生する?エラーの主な原因とは
原因1:無料プランの月間文字数制限
DeepLの無料APIプランには、
月間50万文字の翻訳制限があります。
これを超過すると、
HTTP 456エラーが返されます。
原因2:短時間での大量送信(スパイク)
APIや自動スクリプトで
一度に大量のリクエストを送ると、
レートリミット(秒間リクエスト制限)を超過し、
HTTP 429エラーが出やすくなります。
原因3:IPアドレスの共有利用によるアクセス集中
職場や学校のように
1つのIPアドレスを複数人で共有している環境では、
DeepLのサーバー側から
「このIPからアクセス多すぎる」と判断される場合があります。
原因4:契約プランに反する使い方をしている
DeepLでは、
APIやEnterprise契約の利用条件に違反する使い方(再販、商用翻訳提供など)があると、
制限対象となる可能性があります。
DeepL大量のリクエスト3:すぐできる応急処置と設定の見直し
対策1:時間をおいて再送信
まずは数分〜数時間程度待ってから
再度リクエストしてみましょう。
DeepLの一時的な制限は
自動的に解除されることがあります。
対策2:無料→Proプランへのアップグレード
無料プランでは50万文字制限があるため、
業務利用にはDeepL API Proが必須レベルです。
Proプランでは、
従量課金で制限が緩和されます。
対策3:API Proの利用制限設定を活用
DeepL API Proでは以下の設定が可能です
- 翻訳可能な最大文字数(月間上限)
- 月間コストの上限(予算制御)
- アカウントレベルの文字数制御
これにより、
予算超過や文字数オーバーを防ぎつつ、安心して使えます。
対策4:ネットワーク構成を見直す
IPアドレス単位で制限されるため、
VPNの活用やプロキシを使った
IP分散も検討すると、安定性が向上します。
DeepL大量のリクエスト4:大量翻訳を安定化するテクニック集
コツ1:バッチ処理+リクエスト間隔の挿入
一度に全件送るのではなく、
数件ずつ送って1〜2秒のスリープを入れることで、
429エラーを防げます。
// Google Apps Scriptの例
for (var i = 0; i < texts.length; i++) {
Utilities.sleep(1000); // 1秒待つ
// DeepL翻訳処理
}
コツ2:複数文をまとめて送信する
DeepL APIでは、
text
パラメータに
複数文を配列で渡すことが可能です。
これにより、リクエスト数を削減できます。
data = {
"auth_key": "YOUR_KEY",
"text": ["こんにちは", "今日は良い天気ですね"],
"target_lang": "EN"
}
コツ3:リトライ処理とレート制御をコードに実装
Pythonでは、
tenacity
ライブラリを使うことで
自動リトライとバックオフ戦略を簡単に導入できます。
from tenacity import retry, wait_exponential
@retry(wait=wait_exponential(multiplier=1, min=2, max=10))
def send_request():
# DeepL APIリクエスト処理
コツ4:翻訳ログとアラートの仕組みを入れる
- 翻訳ログの記録(DBまたはスプレッドシート)
- エラー発生時のSlack通知
- 翻訳量のモニタリング
こうした監視体制の構築が、
長期的な安定運用のカギになります。
DeepL大量のリクエスト5:プランの特徴と大規模利用に向けた選び方
無料プラン(Free)の注意点
- 月間文字数制限:50万文字
- レートリミットが厳しめ
- エラー発生時のサポートが限定的
Proプランのメリット
- 従量課金制(1文字ごと)
- 利用制限を設定可能
- APIパフォーマンスが安定
Enterprise契約のポイント
- 複数ユーザー・チーム利用に対応
- カスタム契約や優先サポート
- 利用用途によっては申請が必要
プラン選びのヒント
利用タイプ | おすすめプラン |
---|---|
テスト・個人開発 | 無料またはPro(少量) |
中規模業務利用 | Proプラン(課金上限あり) |
大規模・チーム利用 | Enterprise契約(要相談) |
DeepL大量のリクエスト6:実例で学ぶ!GASとPythonでの翻訳処理
Google Apps Script(GAS)の実装例
function translateText() {
var url = "https://api-free.deepl.com/v2/translate";
var payload = {
'auth_key': 'YOUR_KEY',
'text': "こんにちは",
'target_lang': 'EN'
};
var options = {
'method': 'post',
'payload': payload
};
var response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
Logger.log(response.getContentText());
}
Pythonでのバッチ送信+待機時間の例
import requests, time
texts = ["おはよう", "こんにちは", "こんばんは"]
for text in texts:
data = {
"auth_key": "YOUR_KEY",
"text": text,
"target_lang": "EN"
}
response = requests.post("https://api.deepl.com/v2/translate", data=data)
print(response.json())
time.sleep(1) # 1秒待機
運用のポイント
- APIキーは環境変数やSecrets Managerで管理
- 翻訳ログをスプレッドシートやDBに保存
- 429や456エラー時にSlack通知
まとめ|DeepL大量のリクエスト問題は「正しい理解と工夫」で解決!
発生しやすいエラーの種類と原因
HTTP 429
: 短時間での連続送信HTTP 456
: 無料プランの翻訳上限超過
今すぐできる対策
- 時間を空けて再試行
- Proプランへの移行
- リトライ・バッチ処理・API設計の改善
今後に向けたアクション
- 翻訳処理の最適化
- エラー時の対応設計
- 運用体制・ログ監視の強化
最後に|DeepLをもっと快適に、もっと賢く使おう!
「DeepL 大量のリクエスト」エラーは焦りますが、
原因を知って工夫することで、
誰でも安定的に大量翻訳を実現できます。
特に業務で使うなら、
プラン選定とリクエスト管理の設計がカギ。
今日から少しずつ最適化して、
DeepLをストレスなく活用していきましょう!