Stable Diffusion

Stable Diffusion 構図の基本と活用テク5選

構図を意識すると画像は見違える

「なんかパッとしない画像になる…」

そんなときは「構図」が原因かもしれません。

Stable Diffusionでは、モデルやLoRAも大事ですが、構図(コンポジション)を意識することで、画像の印象は大きく変わります。

この記事では、Stable Diffusionにおける構図の基本と、誰でもすぐ使える構図テクニックを5つ紹介します。

プロンプト例もあわせて解説するので、初心者の方でもすぐに実践できます!

Stable Diffusion 構図の基本を押さえよう

構図とは?

構図とは、被写体や背景を画面の中でどう見せるか、バランスを決めることです。

絵や写真、映像の世界で長く使われている概念で、見る人の印象や視線の動きに直接影響を与えます。

Stable Diffusionで構図を意識することで、作品に伝わる雰囲気プロっぽさを足すことができます。

Stable Diffusionで構図を指定する方法

構図はプロンプトの中に英語の構図キーワードを入れることで指定可能です。

例:

• rule of thirds(三分割構図)

• centered composition(中央構図)

• diagonal composition(対角構図)

• symmetrical composition(対称構図)

• natural framing(フレーミング構図)

上の例と合わせて、カメラアングル・ライティング・画角(例:35mm, eye-level)も組み合わせると、より完成度が上がります。

Stable Diffusion 構図の活用テク5選!

Stable Diffusion 構図1:定番の三分割構図(Rule of Thirds)

画面を縦横3分割し、交差する点に主役を置く構図のことをいいます。

自然でバランスがよく、どんなテーマでも使いやすい万能タイプです。

プロンプト例

rule of thirds composition, subject on right third, cinematic lighting, bokeh background

(三分割法の構図、右1/3に被写体、映画のようなライティング、ボケのある背景)

おすすめシーン

森の中の人物、ポートレート、ストーリー性のある風景

コツ

背景や小物も分割ラインに合わせると、視線の流れがよりスムーズになります。

Stable Diffusion 構図2:インパクト重視の中央構図(Centered Composition)

主役を画面の真ん中に配置することで、堂々とした存在感と視線を集中させる効果がある構図です。

プロンプト例

centered composition, full body, symmetrical balance, strong lighting

(中央の構図、全身、左右対称のバランス、強いライティング)

おすすめシーン

キャラ立ち絵、商品カット、ポスター風

コツ

symmetrical(対称的)やdepth of field(被写界深度)を追加して、背景とバランスをとりましょう。

Stable Diffusion 構図3:動きのある対角線構図(Diagonal Composition)

主役や線の流れを斜めに配置することで、動きや勢いを演出できる構図です。

アクションシーンや感情表現に向いています。

プロンプト例

diagonal composition, dynamic angle, action pose, flowing hair

(対角線構図、ダイナミックなアングル、アクションポーズ、流れるような髪)

おすすめシーン

ジャンプ、走り、風に吹かれるシーンなど

コツ

背景にも斜めの要素(光、木、建物など)を入れると統一感が出ます。

stablediffusion 構図4:美しさと神秘さを演出する対称構図(Symmetrical Composition)

画面左右(または上下)を鏡のように対称に配置することで、静けさ、神秘さ、美しさを演出できる構図です。

プロンプト例

symmetrical composition, grand hall, reflective surface, centered character

(対称的な構成、大広間、反射面、中央に人物)

おすすめシーン

神殿、図書館、ファンタジー系の建物

コツ

reflection(反射)を使うと、より対称感が増します。

Stable Diffusion 構図5:奥行きを演出するフレーミング構図(Framing Composition)

前景の要素(窓枠や木の枝など)で主役を囲む構図。奥行きと視線誘導を同時に演出できる便利な手法です。

プロンプト例

natural framing, subject inside window, shallow depth of field, soft lighting

(自然なフレーミング、窓の中の被写体、浅い被写界深度、柔らかい照明)

おすすめシーン

室内から外を見ているシーン、木々の間から見える人物など

コツ

blurred foreground(ぼやけた前景)やsoft focus(ソフトフォーカス)を加えると、よりリアルで情緒ある絵になります。

Stable Diffusion 構図を補完する便利なキーワード

構図とあわせて使うと効果的なキーワードをいくつかご紹介します。

カメラアングル系

• eye-level:目線の高さ(自然な視点)

• low angle:あおり(迫力アップ)

• high angle:俯瞰(客観的な視点)

レンズ・画角系

• 35mm:自然なポートレート

• 85mm:背景ボケが強く印象的

ライティング・質感系

• cinematic lighting:映画風の陰影

• soft focus:柔らかくふんわりした印象

• shallow depth of field:背景をぼかして主役を際立たせる

Stable Diffusion 構図の精度をさらに高めるには?

コントロールネットで構図を完全コントロール

コントロールネットとは、画像生成の際にポーズや構図をスケッチや写真で指定できる拡張機能のことをいいます。

複雑なシーンや正確な配置が必要なときに最適です。

ネガティブプロンプトで構図崩れを防止

ネガティブプロンプトを使えば、構図の乱れを回避できます。

negative prompt: bad framing, off-center, cropped subject

→ 主役が画面端に寄りすぎたり、切れたりするのを防ぎます。

Stable Diffusion 構図で表現力は一気に上がる

構図は、画像の「印象」「伝えたいこと」に直結する重要な要素です。

今回紹介した5つの構図は、Stable Diffusionでも簡単にプロンプトで指定できます。

• 三分割構図 → バランス感のある自然な表現

• 中央構図 → インパクトと存在感

• 対角構図 → 動きと流れ

• 対称構図 → 神秘性と整った美しさ

• フレーミング構図 → 奥行きとストーリー性

まずはどれか1つをぜひ画像生成に取り入れてみてください。

  • この記事を書いた人

すー | Suu

千葉県出身 旅とグルメが大好き フリーランスWebデザイナー

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