Stable Diffusion

Stable Diffusion 強調構文の使い方と応用術【完全解説】

はじめに:Stable Diffusion 強調構文の可能性とは?

画像生成AI「Stable Diffusion」を使っていて、

「こんな絵を作りたい!」と思って

プロンプトを打ち込んでも、

なんだかイマイチな結果だった経験、

ありませんか?

実はその原因、

プロンプトの書き方にあるかもしれません

中でも今回ご紹介する「強調構文」は、

キーワードの重要度を自在に調整できる

便利なテクニック。

使いこなせば、

目の描写や服装、背景まで、

狙い通りの表現が可能になります。

この記事では、

Stable Diffusionの強調構文の

基本から応用までをわかりやすく解説。

さらに、実際に画像がどう変わるかの比較例や、

ありがちな失敗例とその対処法まで

丁寧に紹介します。

Stable Diffusion 強調構文1:強調構文の基礎知識とメリット

強調構文って何?

強調構文とは、

プロンプト内の特定のキーワードを

より強く意識させるための記法」のことです。

Stable Diffusionではこの構文を使うことで、

AIがその要素を画像に取り入れる

可能性が高くなります。

強調構文を使うメリット

  • 欲しい要素をしっかり描写できる
  • 他の要素とのバランスを調整できる
  • ネガティブプロンプトと組み合わせやすい
  • 微調整でプロンプトの質をアップできる

プロンプト初心者でも、

基本ルールを押さえれば

すぐに使いこなせるようになりますよ。

Stable Diffusion 強調構文2:基本構文と強調の度合いを理解しよう

( )と[ ]の使い分け

Stable Diffusionでは、

括弧の種類によって

キーワードの重みづけが変わります。

書き方意味強調度
keyword通常指定1.0(基準)
(keyword)軽く強調約1.1倍
((keyword))明確に強調約1.21倍
[keyword]抑制(弱める)約0.9倍

数値指定でさらに細かく制御する

(keyword:数値)という形式で、

より自由に強調・抑制が可能になります。

  • (red dress:1.5) → 赤いドレスがより強調
  • (short hair:0.7) → 短い髪が抑えられる

1.0が基準値

数字を上げれば強く、

下げれば弱くなります。

2.0以上や0.3以下など、

極端な値は不自然な画像になりやすいため

注意しましょう。

Stable Diffusion 強調構文3:AND構文とその使いどころ

AND構文で複数の要素を同時に指定

AND構文は、

「この要素も欲しいし、あの要素も欲しい!」

というときに便利です。

(keyword1) AND (keyword2)

たとえば


(red dress:1.3) AND (long hair:1.2) → 赤いドレスと長い髪を両方意識させる

ANDを使わなくても

複数キーワードを

並べることはできますが、

AND構文を使うと、

より明示的に両方を同時に指定できます

AND構文の注意点

  • 多用すると構文が複雑になり、逆に精度が落ちる場合も
  • ネガティブプロンプトとの併用時は特に要注意
  • モデルによってAND構文の反応が異なるケースあり

Stable Diffusion 強調構文4:応用テクニックで差をつけよう

複数要素を同時に強調する方法

プロンプトに

複数のキーワードを並べることで、

複数の要素を

同時に際立たせることができます。

(masterpiece), (best quality), (red dress), (long hair), (smile)

このように書くと、

「傑作品質」「高品質」「赤いドレス」

「長い髪」「笑顔」がすべて強調されます。

ネガティブプロンプトとの併用でクオリティUP

ネガティブプロンプトとは、

出てきてほしくない要素」を指定する構文です。

  • ポジティブ:(1girl), (red dress:1.3), (long hair:1.2)
  • ネガティブ:(blurry), (low quality), (short hair)

このように使えば、

望ましい要素を強調しつつ、

不要な要素を避けることができます。

BREAK構文で干渉を回避する

BREAKを使うことで、

キーワード同士の干渉を防ぐことができます。

(masterpiece) BREAK (red dress) BREAK (city background)

これにより、

「傑作品質」「赤いドレス」「都市背景」を

独立した要素として

認識させることができます。

Stable Diffusion 強調構文5:実践例で画像変化を体験!

基本プロンプトと強調構文の比較

比較してみると、

強調構文の威力がよくわかります。

  • 基本プロンプト:1girl, school uniform
  • 強調構文:1girl, (school uniform:1.5)

→ 結果:後者では制服のデザインや色味がより詳細に描写される傾向あり。

実用的な強調プロンプト例

以下のようなプロンプトで、

クオリティの高い画像が得られやすくなります

(masterpiece), (best quality), (1girl), (detailed eyes:1.3), (vibrant colors:1.2), (red dress:1.3), (long hair:1.2)

さらにネガティブプロンプトとして

(blurry), (lowres), (bad anatomy), (extra limbs), (text), (watermark)

これだけで、

非常にバランスの良い

美麗な画像が生成されることが多いです。

Stable Diffusion 強調構文6:よくある失敗とその対策

強調しすぎると不自然になる?

たとえば、(eyes:2.5)など

極端な強調をすると、

不自然なサイズの目やゆがんだ顔

なることがあります。

対策

  • 数値は1.2〜1.5程度を基本とする
  • バランスを見ながら、段階的に調整する

強調構文が効かない原因は?

  • 括弧の書き方ミス(全角やスペース)
  • モデルが対応していない
  • キーワードの意味があいまい

解決法

  • 英語キーワードを使う(例:red dress など)
  • よく使われるタグを参考にする(CivitaiやLexicaなどで検索)

まとめ:Stable Diffusion 強調構文を活用して理想の一枚を!

Stable Diffusionの

強調構文を使うことで、

プロンプトの

自由度と表現力が大きくアップします。

最後におさらい!

  • (keyword)((keyword)) で要素を強調できる
  • (keyword:1.5) のように数値指定で微調整が可能
  • AND構文やBREAK構文で複雑な構成もOK
  • ネガティブプロンプトと併用すればクオリティが一気に向上!

ぜひ今回ご紹介した

テクニックを活用して、

自分だけの理想の画像を

生み出してみてください!

  • この記事を書いた人

すー | Suu

千葉県出身 旅とグルメが大好き フリーランスWebデザイナー

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