目次
はじめに
同じキャラを再現したい!と
思ったことはありませんか?
「この子、また描きたい!でも前と顔が違う…」
Stable Diffusionでイラストを作っていると、
同じキャラクターを
何度も再現することの難しさに
直面する方は多いはず。
AIにイラストを描かせるとき、
自然なバリエーションが
生まれるのは魅力ですが、
「シリーズ作品にしたい」
「漫画っぽく同じキャラを登場させたい」と
思ったときには、
再現性(キャラの一貫性)が
とても大切になってきます。
この記事では、
「Stable Diffusion 同じキャラを再現するためのテクニック」を
初心者向けにわかりやすく
解説していきます!
Stable Diffusion 同じキャラ1:キャラ再現性の重要性とは?
Stable Diffusionでの「キャラ再現性」とは、
前に描いたキャラクターと同じ顔・雰囲気で
何度も描けることを意味します。
なぜキャラ再現が重要?
- シリーズ漫画やストーリー制作に役立つ
- SNSやブログ投稿に統一感が出る
- オリジナルキャラのブランディングに有効
生成系AIは「それっぽさ」は得意でも、
「前と同じ」を再現するのが苦手。
だからこそ、手法を知っておくことが大切です。
Stable Diffusion 同じキャラ2:再現性が低くなる原因と課題
Stable Diffusionで同じキャラを描こうとしても、
こんな問題が出てきます
- 毎回違う顔になる
- 髪型や色が微妙にブレる
- 目の形や雰囲気が変わる
- 表情が極端すぎることも…
これは、AIが「ランダム要素」を
含んだ生成をしているから。
でも、ちょっとした工夫を加えるだけで、
「同じ子だ!」と思えるキャラが
描けるようになります。
Stable Diffusion 同じキャラ3:再現性を高める基本テクニック
Seed値の固定で安定感アップ
まずやるべきは、
Seed(シード)値を固定すること。
Seedとは、
画像生成時の「ランダムのスタート地点」を
示す番号です。
同じSeed+同じプロンプトなら、
同じ画像が生成されます。
- やり方:AUTOMATIC1111のUIでSeed欄に任意の数字を入力(例:123456)
- 応用:ポーズや服だけを変えて、顔の雰囲気はそのままに!
プロンプトでキャラの特徴をしっかり指定
キャラの再現には、
詳細なプロンプト設計がカギです。
例
"1girl, silver hair, red eyes, twin tails, black dress, serious expression"
このように、
髪の色・目の色・髪型・服装・表情まで
細かく指定しましょう。
ポイント
- キャラの「記号的要素」を盛り込む(例:眼帯、猫耳、ほくろ)
- 余分な要素は入れない(例:glassesが不要なら記載しない)
ネガティブプロンプトで余計な要素をカット
意図しない表情や装飾を減らすために、
ネガティブプロンプト(除外指定)を
使いましょう。
例
bad anatomy, extra fingers, lowres, ugly, mutated, wrong hands
また、「他の服に勝手に変わる」
「髪型が崩れる」などが起きたら、
それをネガティブに
追加してあげるのも効果的です。
Stable Diffusion 同じキャラ4:ControlNetで高度な再現!
ControlNetを使うことで、
より正確で多様なキャラ再現が
可能になります。
Reference Onlyで顔を固定、服装や背景は自由に
ControlNetの
「Reference Only」機能は、
顔の雰囲気を維持しつつ、
ポーズや背景を自由に変えることができます。
- 画像をControlNetに読み込む
- モデルに「reference_only」を選ぶ
- 同じ顔で、海辺や教室など背景を変えてみよう!
IP-AdapterやFaceIDで顔の特徴を保持
より高度な再現がしたいときは、
IP-AdapterやFaceIDが便利です。
- 顔画像から特徴量を抽出
- 他のシーンに同じ顔を再適用
たとえば、「カフェで微笑む」
「雨の中で真剣な表情」など、
シーンだけを変えて
同じ顔をキープできます。
Inpaint機能で部分的に修正・再生成
「ほぼ完璧だけど、口元が変…」
そんなときにはInpaint(インペイント)を
使いましょう。
- Web UIの「Inpaint」モードで修正したい部分を選択
- 同じSeed+修正用プロンプトで微調整
- 表情のバリエーション生成にも活用できます!
Stable Diffusion 同じキャラ5:LoRA・DreamBoothなしで再現性アップ
「LoRAやDreamBoothって難しそう…」
という方も大丈夫。
以下の方法で十分再現性が高まります。
Taggerで画像からプロンプト抽出
生成した画像を
Tagger(例:DeepDanbooru)で読み取って、
自動でプロンプトを抽出できます。
- 再現したい画像をアップロード
- 自動タグを抽出して再利用
- キャラの特徴を安定して再現できる
プロンプトテンプレートをパターン化して使う
お気に入りのキャラができたら、
プロンプトをテンプレ化しておきましょう。
例
"masterpiece, 1girl, long silver hair, red eyes, gothic dress, serious face, full body"
このテンプレをベースにして、
「背景」や「服装」だけを
変えるのがコツです。
ControlNetのモデル選び&設定も再現性に影響
ControlNetの「種類」や
「Weight(重み)」
「Guidance(ガイド)」も意外と重要です。
- OpenPose:ポーズ再現に便利
- Canny:輪郭・形状を再現
- Depth:立体感のある構図に有効
設定ミスで「顔が崩れる」こともあるので、
バージョンや値の調整をしながら
ベストを探ってみましょう!
Stable Diffusion 同じキャラ6:実践例で理解を深めよう!
基準画像の作成&保存
まずは、「この子が基準キャラ!」
という一枚を作ります。
- Seedを記録
- 使用プロンプトを保存
- 画像をTaggerでタグ化
この画像を基にすれば、
後は自由に応用ができます!
表情やポーズのバリエーションを作成
OpenPoseなどを使って、
ポーズや表情のバリエーションを
生成しましょう。
- smile, angry, crying, blushing などの表情をプロンプトで変更
- ポーズも「sitting」「running」「peace sign」などで切り替え
背景・服装を変えてシーンを多様化
最後に、背景や服装を変えるだけで
世界観が一気に広がります。
- 海辺、教室、夜の街、ベッドルーム…
- 制服、ドレス、水着、戦闘服など服装も変更可能
「同じキャラだけど、いろんな物語を感じられる」
そんな作品がどんどん生まれます!
まとめ
再現性を高めるポイントまとめ
- Seedを固定して一貫性を保つ
- プロンプトを丁寧に作る(細部まで指定)
- ControlNetやIP-Adapterで高度な再現
- テンプレ化&Tagger活用で効率UP
- Inpaintで微調整しながら完成度を高める
今後の展望と可能性
技術はどんどん進化しています。
今後は、
- LoRA不要で高精度な再現
- マルチキャラの共存
- 動画や漫画への展開
など、さらに夢が広がるでしょう!
Stable Diffusionは、
工夫次第で
「同じキャラを自分だけの世界で生きさせる」ことができます。
創作活動が、もっと自由で
楽しくなりますように!