目次
はじめに|Stable Diffusion設定保存が大事な理由
画像生成AI「Stable Diffusion」を使っていて、
「この前のプロンプト、もう一度使いたいけど思い出せない…」
「設定が多すぎて、毎回入力するのが面倒…」
そんな風に感じたことはありませんか?
Stable Diffusionでは、
プロンプトやモデル、
サンプラー・拡張機能など、
細かな設定がたくさんありますよね。
毎回ゼロから入力していたら、
作業効率がガクッと落ちてしまいます。
そこで活用したいのが
「設定保存」のテクニックです。
プロンプトやパラメータを
保存しておくことで、
時間短縮や再現性向上、
作業効率アップが可能になります。
本記事では、Stable Diffusionで
設定を保存・管理する方法を、
初心者にも分かりやすく、
段階的に解説していきます。
主な内容は以下の通りです
- よく使うプロンプトの保存方法(Styles、PNG埋め込み)
- 設定プリセットの作成(Config Presets拡張)
- 拡張機能ごとの保存対応
- 効率的な設定管理Tips
この記事を読めば、設定をスマートに管理して
画像生成がぐっと快適になるはずです!
Stable Diffusion設定保存1:プロンプトの保存方法
Styles機能でお気に入りのプロンプトを登録!
Styles機能とは、
Stable DiffusionのWeb UIに
デフォルトで搭載されている
「プロンプトのテンプレート保存機能」です。
たとえば、「anime style」「photorealistic」
「cinematic lighting」など、
よく使う表現を登録しておけば、
いつでもすぐ呼び出すことができます。
Stylesの登録方法
- Web UI左サイドバーの「Styles」タブを開く
- 保存したいプロンプト(またはネガティブプロンプト)を入力
- スタイル名を記入して「Add Style」をクリック!
- 登録完了!
Stylesの使い方(呼び出し)
画像生成画面の上部、
プロンプト欄の横にある
「Styles」ボタンをクリックすると、
登録済みのスタイル一覧が表示されます。
目的のスタイルを選ぶと、
自動でプロンプトに反映されます。
編集・削除の仕方
Stylesタブ内から
「Edit」ボタンで内容を変更可能。
不要になったスタイルは
「Delete」で削除できます。
保存場所(styles.csv)
登録されたStylesの内容は、
stable-diffusion-webui/styles.csv
にCSV形式で保存されます。
このファイルはバックアップや
共有にも便利です。
PNG画像へのプロンプト自動保存で履歴を残す
実は、Stable Diffusionでは画像(PNG)に
自動的にプロンプトや設定を埋め込む
機能があります。
保存形式がPNGであれば、
生成時の詳細情報が
画像ファイル内のメタデータに
含まれているんです。
メリット
- 設定をいちいち記録しなくても、画像に残っている
- 他の人が生成した画像から設定を確認できる(共有も簡単)
PNG Infoタブの使い方
- Web UIの「PNG Info」タブを開く
- 対象の画像ファイル(PNG)をドラッグ&ドロップ
- プロンプト・ネガティブプロンプト・サンプラー・ステップ数などが表示される
この機能を知っておくだけで、
「過去の名作設定」を簡単に再利用できます!
Stable Diffusion設定保存2:パラメータの保存方法
Config Presets拡張機能で設定をまるごと保存
プロンプトだけでなく、
モデルやサンプラー、
解像度・ステップ数など、
画像生成の細かなパラメータも
一緒に保存したい場合は、
「Config Presets」拡張機能がおすすめです!
インストール方法
- Web UIの「拡張機能」タブ → 「Available」
- 検索欄に「Config Presets」と入力
- 「Install」ボタン → Web UIを再起動
プリセット作成手順
- 画像生成画面で、好みのプロンプト&パラメータを設定
- 「Config Presets」タブを開く
- 「Save Current Settings」をクリック
- 名前をつけて保存!
呼び出し方法
プリセット一覧から呼び出したい設定を選び、
「Load Settings」ボタンを押すだけで、
すべての項目が反映されます。
編集・削除・保存場所
- 編集:プリセット横の「Edit」ボタンで可能
- 削除:「Delete」で削除
- 保存場所:
extensions/config-presets/presets/config-txt2img.json
このファイルはテキスト形式なので、
バックアップや共有にも便利!
自動保存機能で設定履歴を追える!
Stable DiffusionのWeb UIには、
設定やプロンプトを
自動で保存・ログ化する機能があります。
画像生成のたびに履歴が残るため、
「あの画像どうやって作ったんだっけ?」
という悩みを解消できます。
設定履歴の活用方法
- 「PNG Info」で画像から設定を読み出す
- 拡張機能「History Bypass」で生成履歴を一覧で確認
- 保存されたログファイル(logsフォルダ)から追跡する
設定のエクスポート/インポート
プリセットや設定は
JSON形式で保存可能なので、
別のPCやチームメンバーと共有も簡単です。
Stable Diffusion設定保存3:拡張機能ごとの保存対応
Stable Diffusionには
便利な拡張機能がたくさんありますが、
すべてが設定保存に
対応しているわけではありません。
ここでは、よく使われる代表的な拡張機能と、
設定保存の可否を紹介します。
ControlNet
ControlNetは、
ポーズ指定や構図制御で使われる
超人気拡張機能です。
- モデル選択
- プリプロセッサ設定
- Weight(強度)
これらは生成時の設定として保存可能。
UI上で再適用もできます。
ADetailer(After Detailer)
人物の顔などを
自動で補正してくれるADetailer。
- 対象検出
- マスク範囲
- 強度パラメータ
これらをプリセット化して
保存できる機能があります。
Stable Diffusion設定保存4:効率的な管理Tips
設定保存は便利ですが、
量が増えてくると
「あれ?どれがどれだっけ?」と
迷ってしまうことも。
そんなときは、以下のTipsを活用しましょう!
命名規則を決める
プリセットやスタイルの名前を
わかりやすくすると、検索性や管理が
一気に向上します。
例
anime_portrait_v1
photo_landscape_sunset
controlnet_pose_fix
バックアップは定期的に
設定ファイル(styles.csvやJSONなど)は、
Google DriveやDropboxで
クラウド保存がおすすめです。
トラブル時の復旧や、
別PCへの引き継ぎもラクになります。
スプレッドシートで一覧管理
保存した設定の一覧を
Googleスプレッドシートにまとめておけば、
「どのプリセットが何用だったか」が
一目でわかります!
まとめ|Stable Diffusion設定保存で作業効率を爆上げ!
ここまで紹介してきた通り、
Stable Diffusionではさまざまな方法で
設定保存が可能です。
それぞれの方法には特徴があります
- Styles機能:よく使うプロンプトのテンプレ化に最適
- PNGメタデータ:自動記録&画像単位での再利用
- Config Presets:パラメータ込みの完全保存
- 拡張機能プリセット:ControlNetやADetailerの応用設定も管理可能
これらを組み合わせれば、
Stable Diffusionの作業効率は
一気に上がります。
特に、同じような作風を
継続的に出したいときや、
複数プロジェクトを並行する際には、
設定保存が大きな武器になります。
今日から「Stable Diffusion設定保存術」を
身につけて、もっと楽しく、
効率的に創作を楽しんでくださいね!