目次
- 1 はじめに
- 2 Stable Diffusion バージョン確認1:なぜバージョン確認が必要なの?
- 3 Stable Diffusion バージョン確認2:Web UIでの確認方法
- 4 Stable Diffusion バージョン確認3:コマンドラインでの確認方法
- 5 Stable Diffusion バージョン確認4:拡張機能・モデルの確認方法
- 6 Stable Diffusion バージョン確認5:GitHubとの比較方法
- 7 Stable Diffusion バージョン確認6:アップデートとダウングレードの手順
- 8 Stable Diffusion バージョン確認7:トラブル時のQ&A
- 9 Stable Diffusion バージョン確認8:まとめと次のアクション
はじめに
Stable Diffusionの「バージョン確認」って
なかなか後回しになりがちになりますよね。
でも、これって実はとっても大切な“安全装置”なんです。
AUTOMATIC1111のWeb UIなどでは見た目は同じでも、
内部の設定やモデル、拡張機能が少し違うだけで
エラーが出たり、描画品質が変わったり…。
そんな悩みはありませんか?
この記事では、
Web UI/コマンドライン/モデル/拡張機能/GitHubとの照合/アップデート&ダウングレード/トラブル対処まで徹底解説します。
表も使って視覚的に整理しつつ、わかりやすく丁寧にお届け。
初心者〜中級者向けに紹介しますので安心してくださいね!
Stable Diffusion バージョン確認1:なぜバージョン確認が必要なの?
安定稼働のための「安心ボタン」
Stable Diffusionは日々進化しています。
バージョンを確認していれば、不要なエラーやトラブルを事前に防げます。
- フォーラムの解決策が使える
例:「v1.5.1で落ちるけど、v1.5.2で修正済み」 - モデルとの組み合わせ問題を避けられる
例:「1.6以上じゃないと某拡張は動かない」 - 新機能がちゃんと使えてるか判断できる
例:「GPU使用効率が改善されたはずなのに、まだ古いバージョンだった」
Stable Diffusion バージョン確認2:Web UIでの確認方法
フッターを見るだけでOK
AUTOMATIC1111などのWeb UIでは、
画面右下(フッター)に「WebUI v1.6.0‑abc1234」のように表示されます。
これがまさに現在使っているバージョンとコミットIDです。
「Settings」→「About」で詳細チェック
上部メニューから「Settings」→「About」タブを開くと、以下のような情報が表示されます
項目 | 内容 |
---|---|
Web UIバージョン | 例:v1.6.0 |
コミットID | Git ident ID |
Python / PyTorch | 依存環境の確認 |
GPU情報 | CUDAバージョンなども表示されることもあり |
起動ログを確認しよう
ターミナルで起動すると、最初にこのような行が出てきます
Commit: abc1234567890 on branch main
これをスクショなどで残しておけば、
後でGitHubとの照合にも使えてスムーズ!
Stable Diffusion バージョン確認3:コマンドラインでの確認方法
GUIだけだとおおまかな情報しかわかりませんが、
CLI(コマンドライン)ではより深掘りできます。
コマンド | 説明 | 出力例 |
---|---|---|
git log -1 | 最新コミットの詳細を表示 | commit abc123… 2025-06-20 |
git branch | 現在どのブランチか確認 | * main |
git remote -v | 元リポジトリのURLを確認 | origin https://... |
どういう時に使うの?
- git log -1:最新コミットIDと日時が分かります。
- git branch:main/dev/rcなど、どの系統を使っているか把握。
- git remote -v:originalリポジトリとローカルの関係性確認に。
Stable Diffusion バージョン確認4:拡張機能・モデルの確認方法
拡張機能のバージョンは「Extensions」で確認
Web UIの「Extensions」タブを開くと、
インストール済み拡張機能がすべて表示されます
拡張名 | コミットID | 最終更新日 |
---|---|---|
controlnet | abcdef1 | 2025-06-10 |
CLIP skip | ef12345 | 2025-05-15 |
気になる拡張が古かったら、
ここから「Update all」を押せばOK!
モデルのバージョン確認方法
モデルファイル名にバージョン情報を含むことが一般的です。
ファイル名 | バージョン | 解説 |
---|---|---|
sd-v1-4.ckpt | v1.4 | 公式1.4系 |
v2-1_768-nonema-pruned.safetensors | v2.1 | 768px仕様 |
モデルディレクトリやUIにファイル名が表示されるので、
今使ってるのが何かが瞬時に分かります。
Stable Diffusion バージョン確認5:GitHubとの比較方法
GitHubの「Releases」ページを利用
公式RepoのReleasesを見ると、
安定版・RC版・プレリリース版の一覧が出ています
タグ名 | 安定度 | 備考 |
---|---|---|
v1.6.0 | 安定版 | 推奨 |
v1.6.0‑rc2 | RC版 | テスト中 |
v1.6.0‑beta | プレリリース | 不安定かも |
問題の例
「最新版のはずなのに動かない!」
→ RCじゃなくて stable に切り替えれば解決することも。
「最新コミットにバグがある!」
→ RCを使ってる可能性もあるので、tagをstableにする方法がある。
手順:Commit IDをGitHubで検索
ターミナルで確認したCommit IDをGitHub検索にペーストすれば、
自分の環境がどのリリース相当なのかが一瞬で分かります!
Stable Diffusion バージョン確認6:アップデートとダウングレードの手順
① バックアップが最優先
いきなり最新版に飛びつかず、まずは以下を準備します。
git log -1 > version_before.txt
models/
,extensions/
フォルダごと別フォルダへコピー
② 最新版へアップデート
git pull
pip install -r requirements.txt
後で不安なら
rm -rf venv
python -m venv venv
source venv/bin/activate
pip install -r requirements.txt
③ 必要ならダウングレード
不具合が出たら戻します
git checkout v1.5.3
もしくはIDを保存
git checkout abc1234567890
④ 再構築も可能
環境が乱れた場合は再構築でリセットできます。
pip uninstall -r requirements.txt
pip install -r requirements.txt
Stable Diffusion バージョン確認7:トラブル時のQ&A
Q1:UIが起動しない
A: キャッシュを全部消して、一度pip再インストール。必要ならvenv再構築を!
Q2:拡張が動かない
A: 手動で拡張フォルダ消す→Web UIの「Extensions」から再インストール!
Q3:画面が黒い・描画されない
A: 起動オプションに --medvram
や --lowvram
をつけて再起動。
GPUドライバやCUDAに問題があれば、バージョン再確認&更新を。
Stable Diffusion バージョン確認8:まとめと次のアクション
まとめポイント
- バージョン確認は安心の第一歩!
- GUI・CLI・GitHubによる多角的チェックが◎
- モデル&拡張も合わせて把握しよう
- 更新前は必ずバックアップと記録を忘れずに
今日のアクションチェックリスト
git log -1
で現在のコミットIDを取得- GitHub Releasesでタグを確認
- Extensions & モデルもバージョン確認
- 更新前に必ずフォルダバックアップ
- 定期的に「バージョン確認×習慣」にする!
バージョン確認って、一見地味に思えるかもしれません。
でも、Stable Diffusionを長く快適に使っていくためには欠かせない保守の基本です。
今回ご紹介した方法を知っておくだけで、
不具合の早期解決や、安心して拡張機能を試すことができるようになります。
「生成が楽しくなってきたけど、トラブルが増えてきた…」という時ほど、
ぜひこの習慣を取り入れてみてくださいね!