Stable Diffusion

Stable Diffusion ワイルドカード【活用術】|プロンプトを自在に操る方法

はじめに:画像生成AIの楽しさをもっと広げよう

Stable Diffusionで

画像生成を楽しんでいると、

こんなことを感じたことはありませんか?

  • 毎回同じような画像になってしまう
  • もっと自然にバリエーションを増やしたい
  • たくさんのプロンプトを書くのが面倒…

そんな悩みを一気に解決してくれるのが、

ワイルドカード」という仕組みです。

プロンプトにランダム性を加え、

同じ構造のままでも

毎回異なる画像が

自動生成できるようになります。

この記事では、

「Stable Diffusion ワイルドカード」の

基本から導入方法、

活用テクニックまでを

わかりやすく解説していきます!

Stable Diffusion ワイルドカード1:ワイルドカードって何?

ワイルドカードとは、

特定のキーワードやフレーズを

ランダムに入れ替えるための

プレースホルダです。

Dynamic Promptsという

拡張機能を使えば、

Stable Diffusionのプロンプト内に

__hairstyle__ のようなタグを記述し、

あらかじめ定義した選択肢から

1つがランダムで挿入されます。

使い方のイメージ

a fantasy girl with __hairstyle__

hairstyle」には、

例えば以下のようなキーワードが

ランダムで入ります:

  • twin tails
  • short bob
  • long hair
  • bun

こうすることで、

ひとつのプロンプト構造で、

無限のバリエーション

自動的に作ることができます!

Stable Diffusion ワイルドカード2:Dynamic Promptsの導入方法

Stable Diffusion Web UIで

ワイルドカードを使うには、

「Dynamic Prompts」という

拡張機能のインストールが必要です。

インストール手順

  1. Web UIのメニューから「Extensions」をクリック
  2. 「Available」タブで dynamic prompts を検索
  3. 「Install」ボタンを押してインストール
  4. 完了後、Web UIを再起動

これだけでDynamic Promptsが

使えるようになります!

ワイルドカード用のファイルを作る

Dynamic Promptsを使うには、

ワイルドカードとして使いたい単語を

テキストファイルで

用意する必要があります。

手順

  1. 以下のフォルダを開く
    stable-diffusion-webui/extensions/sd-dynamic-prompts/wildcards/
  2. 例えば「hairstyle.txt」というファイルを作成
  3. 中に1行ずつキーワードを記載:
ponytail  
twin tails
short bob
bun

これで __hairstyle__ を使えば、

毎回ランダムに髪型が変わる

画像が生成されます!

Stable Diffusion ワイルドカード3:複数ワイルドカードの組み合わせでバリエーション無限大!

ワイルドカードのすごさは、

複数のカテゴリを

同時に使えることにあります。

複数のタグを使ったプロンプト例

a fantasy warrior, __hairstyle__, wearing __outfit__, standing in __background__

このように記述すれば、

毎回違う髪型・服装・背景を持った

キャラが自動で生成されます!

よく使われるカテゴリ例

  • hairstyle.txt:髪型(例:twin tails、long hair)
  • outfit.txt:服装(例:armor、school uniform、kimono)
  • background.txt:背景(例:forest、castle、space station)

カテゴリごとに

ファイルを分けておけば、

組み合わせるだけで

何百通りものバリエーション

簡単に生まれます。

Stable Diffusion ワイルドカード4:応用テクニックでもっと自由に!

Dynamic Promptsには、

さらに便利な応用機能が

いくつかあります。

重み付け(出現率を調整)

同じ単語を複数回書くと、

その単語の出現頻度が高くなります。

ponytail  
ponytail
short bob
bun

このようにすれば、

ponytail(ポニーテール)が

選ばれやすくなります。

複数選択

以下のように書くことで、

ランダムに2つの要素が

選ばれる設定もできます。

{2$$__accessory__}

または1〜3個の範囲でランダム選択

{1-3$$__background_items__}

たとえば「眼鏡+帽子」

「マント+剣+ブーツ」などが

自然に組み合わさります。

Stable Diffusion ワイルドカード5:Wildcards Managerで整理整頓

ワイルドカードの数が増えてくると、

管理が大変になります。

そんなときに便利なのが

「Wildcards Manager」という

プラグイン。

Wildcards Managerの特徴

  • ワイルドカードファイルの一覧管理
  • カテゴリ別に整理できる
  • GUIベースなので初心者でも安心
  • キーワードの並べ替えや編集がラク

プロンプト作成の効率が

大きくアップするので、

ワイルドカードを

多用する人にはおすすめです!

Stable Diffusion ワイルドカード6:他の人とワイルドカードを共有しよう!

作ったワイルドカードは、

自分だけでなく他の人と共有する

ことも可能です。

共有が活発な場所

  • Reddit(r/StableDiffusion)
  • Discordコミュニティ
  • GitHub(プロンプトテンプレ集など)

「他の人が使ってる髪型セットを導入したい」

「背景カテゴリをもっと充実させたい」

こんなときは、

コミュニティからファイルを

ダウンロードして使うのが

手っ取り早いです!

逆に、自分が作った

ワイルドカードを配布すれば、

感謝されることも多いですよ。

Stable Diffusion ワイルドカード7:まとめとこれからの活用のヒント

ここまで読んでくださって

ありがとうございます!

最後に、今回ご紹介した内容を

おさらいしておきましょう。

この記事のまとめ

  • ワイルドカードを使うと、ランダム性のある画像生成が可能
  • Dynamic Promptsの導入は簡単。テキストファイルを用意するだけ
  • カテゴリごとにワイルドカードを分けると、組み合わせ自由自在
  • 応用テクニックで、重み付けや複数要素のランダム化もOK
  • Wildcards Managerでの管理が便利
  • コミュニティを活用して共有&入手もできる

画像生成の表現力を

ぐっと広げたいなら、

ワイルドカードの導入は

本当におすすめです!


最後に:プロンプトの幅を広げてもっと楽しく!

Stable Diffusionは、

使いこなせば使いこなすほど

面白くなるツールです。

プロンプトの工夫次第で、

アートも、キャラも、

背景も、まるで別世界。

「今日はどんな画像ができるかな?」

そんなワクワクを、

ワイルドカードは届けてくれます。

ぜひ、今日から自分のプロンプトにも

取り入れてみてください!

  • この記事を書いた人

すー | Suu

千葉県出身 旅とグルメが大好き フリーランスWebデザイナー

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